仏自動車部品大手フォルシアは8日、独フラウンホーファーICT(化学技術研究所)と自動車分野における「複合材の先進工業プロセスのエンジニアリングとプロトタイプ」に関する研究開発で提携することで合意したと発表した。
\合意内容は、車体の軽量化に貢献する骨格部品のための複合材の工業プロセスの開発を進めるというもの。コストや品質、性能の面でも自動車産業の厳しい基準に応えることを目指す。
\フォルシアは、今後大きな成長な見込まれるプラスティック複合材を重要な戦略的分野と位置づけている。環境基準の厳格化に伴い、自動車産業では車体の軽量化を実現するための軽量素材の需要が急速に高まっている。複合素材は骨格部品の重量を最大で50%削減することが可能であるとされており、内装部品の分野でもさまざまなアプリケーションが期待されている。
\フォルシアのオーフェール技術戦略担当副社長は、「複合材の工業プロセスの分野における世界的権威であるフラウンホーファーICTと共同作業を開始できることを非常に誇りに思う。フラウンホーファーの専門知識とフォルシアの製品アプローチと産業技術力の結合は、双方に利益をもたらすだろう」とコメントした。
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