仏自動車部品大手フォルシアはこのほど、環境NGOのクリーンエアアジア（CAA）と提携協定を結んだと発表した。提携期間は3年間で、フォルシアは中国の複数の都市でCAAが展開する大気汚染改善プロジェクトを支援する。デラブリエール会長兼CEO（最高経営責任者） は、中国政府の大気汚染対策の実施をサポートするため、自動車関連企業によるアライアンスの結成を主導していく考えを示した。
中国政府は深刻な大気汚染に対応するためディーゼル車の排出ガス基準を2015年1月から強化する。具体的には、窒素酸化物（NOx）や一酸化炭素、粒子状物質（PM）などの排出量が多く新たな基準を満たさない大型トラックの販売が禁止される。デラブリエールCEOは、「中国が、習近平国家主席が先ごろ明らかにした二酸化炭素排出量を2030年前後をピークとして削減するというプロセスを加速し、低炭素車によるエコロジカルなシビライゼーションを実現する技術は現段階で利用可能だ」と述べた。
