仏フォルシアは4月20日、上海モーターショーにおいて乗員の健康・精神状態をモニターし、快適なドライブを実現するカーシート「アクティブ・ウェルネス(Active Wellness)」を公開した。
アクティブ・ウェルネスはアメリカ航空宇宙局(NASA)、オハイオ州立大学および医療機器大手ホアナメディカルと協力し、5年をかけて開発された。センサーを使ってドライバーや乗員の心拍と呼吸のリズムを監視。シートエアコンの気流とともに特殊なメッセージパターンを流し、乗員の疲労を回復させたりストレスを緩和させる。
フォルシア・オートモーティブ・シーティングのイノベーション担当副社長を務めるフーバー氏は、「心拍数と呼吸数を分析することで個人の状態に関する幅広い識見が得られる」と指摘。「アクティブ・ウェルネスは個人のニーズに合わせた快適性を提供するためフォルシアが行ってきた研究の到達点であり、乗員の感情の状態を把握し快適さを向上させる場所としてのカーシートのポジションを活用するものだ」と述べた。
アクティブ・ウェルネスは2018年にも市場に投入される見通しだ。