東レ(東京都中央区)は4月30日、ドイツ中部のノイ・イーゼンブルク(フランクフルト近郊)に高機能樹脂製品のマーケティング・販売子会社Toray Resins Europe GmbH(TREU)を設立したと発表した。これにより、欧州の自動車部品メーカー(欧州系Tier1)との連携を強化し、世界の工場から顧客ニーズに合った製品を供給していく。
新会社は東レの100%子会社で資本金は200万ユーロ。設計支援を可能にするCAE解析装置や樹脂評価機器を導入し、現地ニーズに対応した製品開発・技術支援を行っていく方針を示している。
東レは米国でも樹脂子会社のテクニカルセンターに新社屋を増設し、北米系自動車部品メーカー(北米系Tier1)への事業基盤を強化した。
これらの措置により日系自動車部品メーカーに加え、欧州系・北米系の顧客との事業基盤を強化する。東レは、日本やアジア諸国、米国、メキシコにある8ヵ国の12工場から、欧州系・北米系の顧客の世界の拠点に製品を供給していく。