独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは10月29日、横浜に開発センターを設立すると発表した。主にエレクトロモビリティー(電気駆動車)に関連したテーマに取り組む。同センターのエンジニア職は今後2年間で約70人となる予定。将来さらに増員することも計画している。
同センターでは、顧客サポートやコンサルティング、エレクトロモビリティー関連の新技術の開発を業務とする。具体的には、ZF製品の日本市場向けの調整や、パワーエレクトロニクス、電気駆動系部品の開発・設計に重点を置く。
また、同センターはZFが2016年1月1日付けで新設するエレクトロモビリティー(電気駆動車)部門と連携していく。
同社は現在、センターの用地確保に向けて交渉を進めている。日本には、ZFが先ごろ買収したTRWオートモーティブが2001年に設立したエンジニアリングセンターもある。
ZF(TRWを除く)の2014年の日本メーカーとの売上高は世界全体で4億ユーロだった。
■ エレクトロモビリティー部門の責任者にシーメンス出身者を起用
ZFは11月2日、来年1月1日付けで新設するエレクトロモビリティー(電気駆動車)部門の責任者にヨルク・グロテンドルスト氏(46)が11月1日付けで就任したと発表した。
グロテンドルスト氏は独電機大手のシーメンスで2012年からeカー・パワートレイン・システムズ事業を統括していた。また、独自動車大手のダイムラークライスラー(当時)や自動車部品大手のコンチネンタルに勤務した経歴も持つ。