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2016/11/18

企業情報 - 部品メーカー

独シェフラー、産業部門で約500人削減

この記事の要約

独自動車部品大手のシェフラーは9日、産業部門の業績改善に向け、従業員数を約500人削減する計画を発表した。欧州とアメリカの生産体制を見直す方針を示している。これにより、同部門の利益を今後3年間で約6,000万ユーロ改善で […]

独自動車部品大手のシェフラーは9日、産業部門の業績改善に向け、従業員数を約500人削減する計画を発表した。欧州とアメリカの生産体制を見直す方針を示している。これにより、同部門の利益を今後3年間で約6,000万ユーロ改善できると見込んでいる。

シェフラーが同日発表した2016年1‐9月期の売上高は前年同期比2.7%増の約100億ユーロに拡大した。売上高営業利益率(Ebitベース)は0.2パーセントポイント増の12.8%だった(前年同期:12.6%)。最終利益は6億7,200万ユーロと、29%の増益となった。

部門別では、自動車部門が好調で、売上高で5.3%の増収、Ebitベースの利益率は14.3%(前年同期13.4%)を確保した。中国やアジア・大平洋地域で事業が伸びている。産業部門は、売上高が5.3%の減収、Ebitベースの利益率は7.6%(同:10.0%)にとどまった。

■ グループ戦略発表、エレクトロモビリティやデジタル技術などに重点

同日には、グループ戦略「明日のためのモビリティ」も発表した。現代のメガトレンドである、◇気候変動◇都市化◇グローバル化◇デジタル化――の4点に配慮し、シェフラーが注力していく4つの行動分野として、(1)環境にやさしい駆動技術(2)都市における移動(3)都市間の移動(4)エネルギー連鎖(energy chain)の最適化――を掲げている。また、グループ戦略における指針では、将来的にチャンスのある分野として、エレクトロモビリティ、産業のデジタル化を目指す「インダストリー4.0」、デジタル化を挙げている。

同社は2020年までの目標として、売上高成長率で年平均4~6%、EBITベースの売上高利益率(特別項目計上前)で年12~13%、2020年におけるフリーキャッシュフローで約9億ユーロの確保を目指している。

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