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2017/10/13

企業情報 - 部品メーカー

独ボッシュ、ハイブリッド向けの48V電池を開発

この記事の要約

独自動車部品大手のボッシュは10日、ハイブリッドシステム向けの新しい48ボルト(V)電池を開発したと発表した。2018年末から生産を開始する予定。同電池は、標準化しており、導入が容易なため、自動車メーカーやスタートアップ […]

独自動車部品大手のボッシュは10日、ハイブリッドシステム向けの新しい48ボルト(V)電池を開発したと発表した。2018年末から生産を開始する予定。同電池は、標準化しており、導入が容易なため、自動車メーカーやスタートアップ企業がハイブリッド車の開発にかかる時間やコストを削減できるほか、手頃な価格のため、コンパクトクラスだけでなく、小型車や超小型車でもリチウムイオン電池の搭載が進むと見込んでいる。

同電池は、補足的な冷却装置を必要とせず、ハウジングは金属製ではなく樹脂製を採用しため、コストを抑えることができた。リチウムイオン電池のセルは、充電と寿命の経過により膨張するため、圧力への耐性が求められる。ボッシュの開発チームはセルの配置を工夫するなどして、樹脂製ハウジングの採用を実現した。また、二酸化炭素(CO2)排出量の削減に重点を置いたコンパクトな大きさであるという。

また、ボッシュのブースト回生システム(BRS)との組み合わせにより、燃費とCO2 排出量を削減することができる。ブレーキ時のエネルギーを48V電池に蓄電し、加速時にBRSのモーターが加速をアシストする仕組み。

ボッシュによると、48V電池は中国の自動車メーカーに大きな需要がある。また、10社を超える顧客企業とすでに交渉しており、量産プロジェクトも受注しているという。

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