FBC

ログイン Menu

浙江吉利控股集団、ダイムラーへの出資に意欲

2018年2月9日発行 No.629号

中国の自動車メーカー、浙江吉利控股集団(Geely)が独自動車大手ダイムラーへの資本参加に意欲を示している。中国の金融情報・サービス会社チャイナ・ファイナンス・オンライン(JRJC)によると、浙江吉利控股集団は株式市場を通して3~5%の出資を計画しているもよう。浙江吉利控股集団、ダイムラーのいずれもメディアの取材に対しコメントを控えている。なお、出資比率が3%を超える場合は報告義務がある。

メディア報道によると、浙江吉利控股集団がダイムラーへの出資を試みるのは今回が初めてではない。昨年11月にはダイムラーに対し、転換社債による増資を通した資本参加を提案したもよう。ただ、ダイムラー側は、増資を実施すると他の株主の出資比率が低くなり、株主のメリットが小さくなるため、同提案を拒否したという。

なお、独経済紙『ハンデルスブラット』がダイムラー筋から得た情報によると、ダイムラーは長期的な関心を持った安定株主は誰でも歓迎するとの姿勢を示しており、株式市場を通した資本参加には前向きと見られている。

ドイツの自動車大手では、フォルクスワーゲン(VW)やBMWが特定の大株主を持っているが、ダイムラーは株式の大部分が分散保有となっている。現在の筆頭株主は6.8%を保有するクウェートで、ルノー・日産アライアンスも3.1%を保有している。

■ 浙江吉利控股集団、ボルボなどに出資

浙江吉利控股集団は2010年に米自動車大手のフォードからスウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズを買収した。このほかにも、英タクシー製造のロンドン・タクシー・カンパニー(LTC)、英スポーツメーカーのロータス、マレーシアの自動車大手プロトンを傘下に持つ。昨年12月にはさらに、スウェーデンの商用車大手ボルボに資本参加すると発表。スウェーデンの投資会社が保有するボルボの資本の8.2%を取得することで合意した。

なお、中国政府は中国企業による国営銀行における債務がさらに増えると金融危機を招く恐れがあると警戒していることから、浙江吉利控股集団のダイムラーへの出資に中国政府からストップがかかる可能性もあるとの見方もある。

▲このページのトップへ