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VWトップ交代、新社長にディース氏

2018年4月20日発行 No.638号

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は12日、社長交代を含む新たな取締役人事を発表した。VWグループの排ガス不正発覚後の2015年秋に社長となったマティアス・ミュラー氏は即時退任し、ヘルベルト・ディース取締役(VWブランド担当)が13日付けで新社長に就任する。VWは当初、13日の監査役会議で新トップ人事を決定する予定だったが、10日に社長交代の情報が明るみになり、VW本社の従業員の間に不満が広がったことから、会議を前倒したもよう。

ミュラー氏はVWグループの排ガス不正発覚後に社長となり、経営の立て直しに尽力してきたが、任期途中で退任することとなった。VWはトップ交代の理由を明らかにしていないが、メディア報道によると、監査役会のメンバーである独ニーダーザクセン州のシュテファン・ヴァイル州首相(SPD:社会民主党)とミュラー氏の関係が悪化していたことが一因と見られている。

VWは社長交代のほか、VW傘下の高級スポーツカーメーカー、ポルシェのオリバー・ブルーメ社長が新たに取締役に加わり、VWグループの事業所委員会(従業員の代表機関)のグンナー・キリアン事務局長が人事担当取締役に就任する人事も発表した。また、ガルシア・サンツ取締役(調達担当)は、当人の希望によりVWを退社する。後任は決まっておらず、ラルフ・ブランドステッター氏が暫定的に担当する。

■ 経営構造を大幅に見直し

VWはさらに、ブランドグループとして「ボリューム」「プレミアム」「スーパープレミアム」を導入すると発表した。

「ボリューム」はディース新社長、「プレミアム」はVW傘下の高級車大手アウディ のルーパルト・シュタートラー社長、「スーパープレミアム」はポルシェのブルーメ社長がそれぞれ統括する。

また、ディース新社長は、VWグループの研究開発部門、シュタートラー社長はグループ販売部門、オリバー・ブルーメ社長はグループ生産部門の統括責任者となる。

ディース新社長はこのほか、自動車のコネクティビティ(接続性)などを対象とする車両ITも統括する。コーポレートITに関してはフランク・ヴィッター取締役(財務担当)が責任者となる。

VWはこれらのトップ人事に加え、商用車子会社トラック・アンド・バスの株式公開に向けた準備を計画していると発表した。

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