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独ハンブルク市、ディーゼル車の乗入れ制限を実施

2018年5月25日発行 No.643号

ドイツのハンブルク市は23日、シュトレーゼマン通り(対象:トラック)とマックスブラウアーアレー(対象:トラックと乗用車)の2区間で5月31日からディーゼル車の乗り入れ制限を実施すると発表した。欧州連合(EU)の排ガス規制の「ユーロ6」(乗用車)および「ユーロVI」(トラック)に適応していないディーゼル車が対象となる。シュトレーゼマン通りでは約1.6キロメートル、マックスブラウアーアレーでは約580メートルの区間で乗り入れ制限を実施する。

ハンブルク市は2017年6月に大気汚染問題の改善計画を可決しており、2区間の乗り入れ制限は同計画の一環に位置づけられる。ドイツ連邦行政裁判所(ライプチヒ)が2018年2月に、自治体がディーゼル車の市街地への乗入れを禁止する措置は合法であるとの判決を下したことを受け、ハンブルク市は当該2区間での乗り入れ制限の実施を決めた。

ドイツ連邦陸運局(KBA)によると、ハンブルク市のディーゼル車(乗用車)の保有台数は、2018年1月1日時点で計26万4,406台となっており、うち「ユーロ6」を満たす車両は9万6,356台にとどまっている。今回の措置で約16万8,000台の車両が影響を受けることになる。さらに、ハンブルク市内を走行するドイツの他の市町村の車両や国外の車両も規制対象となる。

■ 業界団体からは批判も

環境自然保護団体のブント(BUND)はハンブルクの措置に歓迎の意を示す一方、排ガスに含まれる有害物質が計測器のある区間から別の場所に移動するだけと指摘し、国内全域での乗り入れ規制の実施を求めた。

全ドイツ自動車クラブ(ADAC)は、産業界や政策の失敗の責任をドライバーが負わなければならない、と批判するとともに、車両の外観からは「ユーロ6」を満たしているかは判断できないとして、乗り入れ制限が機能しない懸念を示した。

独自動車工業会(VDA)は、乗り入れ制限よりも良い方法があるとし、保有車両を最新のクリーンなディーゼル車に刷新すれば今後数年で大気質が大幅に改善する、との姿勢を示している。

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