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アウディ社長を検察当局が勾留、販売担当取締役が暫定社長に

2018年6月22日発行 No.647号

ドイツのミュンヘン検察当局は18日、独フォルクスワーゲン(VW)・グループによるディーゼル車の排ガス不正に関する捜査で、VWグループ傘下の高級車大手アウディのルーパルト・シュタートラー社長を勾留した。これを受け、アウディの監査役会は19日、シュタートラー氏の求めに応じ、同氏をアウディ社長およびVWの取締役から一時的に解職すると発表した。解職は勾留に至った事情が明らかになるまでの一時的な措置であり、アウディのアブラハム・ショット販売・マーケティング取締役を直ちに暫定的な社長に任命した。

ミュンヘン検察当局は11日、VWグループによる排ガス不正の捜査対象をシュタートラー氏と別のアウディ取締役1名に広げ、両者の家宅捜査も実施したと発表した。シュタートラー氏の勾留については、証拠隠滅の恐れがあるため、と説明している。20日には同氏に事情聴取を行った。メディア報道によると、現在のところ、シュタートラー氏に対する次の事情聴取の予定は決まっていないという。

VWグループでは2015年9月に、規制逃れのため、一部のディーゼルエンジン車に試験時だけ排ガス浄化機能をフル稼働させる違法ソフトを搭載していた問題が発覚した。不正ソフトウエアの開発では、アウディの技術者が大きく関わっていたとされる。

2007年からアウディの社長を務めるシュタートラー氏は同問題について、後から知ったと説明しており、関与を否定している。検察当局は同氏を「詐欺および間接的な虚偽説明」の疑いで捜査しており、同氏が不正ソフトウエアの搭載を知りながら欧州市場における車両の販売を停止しなかったみているもよう。

■ 販売担当取締役が暫定社長に

暫定社長に就任したショット氏は、オランダ出身で、1987~2011年までメルセデスベンツに勤めていた。メルセデスベンツでは、商用車の販売・マーケティンなどに携わり、2003年にはダイムラークライスラー・オランダの会長兼最高経営者(CEO)に就任、2006~2011年までは、ダイムラークライスラー/メルセデスベンツのイタリア法人の会長兼CEOを務めていた。

その後、2011年にVWグループに転じ、2017年9月1日付でアウディの販売・マーケティング取締役に就任した。

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