欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/2/16

西欧

監視カメラ大手のアクシス、キヤノンが買収

この記事の要約

キヤノンは10日、監視カメラ大手のアクシス(スウェーデン)を買収すると発表した。全株式の取得を目指し、株式公開買い付け(TOB)を実施する。全株式を取得した場合の買収額は236億クローネ(約3,337億円)に達する。 ア […]

キヤノンは10日、監視カメラ大手のアクシス(スウェーデン)を買収すると発表した。全株式の取得を目指し、株式公開買い付け(TOB)を実施する。全株式を取得した場合の買収額は236億クローネ(約3,337億円)に達する。

アクシスはネットワーク・カメラ(IPカメラ)と呼ばれる高機能の監視カメラで世界最大手。米国、欧州、中東、アフリカを中心に事業を展開しており、2014年12月期の売上高は54億5,000クローネに上る。キヤノンは同社の買収によって、有望事業と位置付ける同部門で世界トップに躍り出る。

アクシスによると、取締役会は買収受け入れを決めており、株式約40%を保有する主要株主もTOBに応じる意向を表明している。1株当たりの買い取り価格は、前日終値を50%近く上回る340クローネ。TOBはスウェーデン証券監視当局の承認を取り付けた上で、3月初旬に開始する計画だ。