欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/3/9

EUその他

レジ袋利用を80%削減、EU指令案が成立

この記事の要約

EU加盟国は2日、スーパーなどで使われるプラスチック製レジ袋の利用削減に向けた指令案を承認した。これによって同指令の導入が正式決定し、加盟国は2015年までの10年間でレジ袋利用を80%減らすことを義務付けられる。 EU […]

EU加盟国は2日、スーパーなどで使われるプラスチック製レジ袋の利用削減に向けた指令案を承認した。これによって同指令の導入が正式決定し、加盟国は2015年までの10年間でレジ袋利用を80%減らすことを義務付けられる。

EUの推定では、域内の1人当たりの年間レジ袋使用量は2010年時点で198枚に上る。うち9割が再利用の難しい薄型で、多くが廃棄されている。プラスチック製レジ袋は自然分解されにくく、廃棄されると海洋生物が誤食したり、残留性有機汚染物質による土壌・水質汚染を引き起こす恐れがあることから、欧州委員会は13年11月にレジ袋削減の指令案を発表。欧州議会と加盟国が昨年11月に新ルールの内容で合意していた。

同指令では、スーパーなどでの買い物に際してのレジ袋使用禁止、有料化など具体的な削減策については、各国の判断に委ねる。