欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/5/4

EUその他

アルコール飲料にも成分表示、欧州議会が決議

この記事の要約

欧州議会は4月29日、アルコール飲料にカロリーなどの成分表示を義務付けるよう求める決議を採択した。アルコールの摂取に伴う肥満などの健康問題に歯止めをかけるのが狙い。 EU域内で販売される食品・飲料はカロリーや主な栄養成分 […]

欧州議会は4月29日、アルコール飲料にカロリーなどの成分表示を義務付けるよう求める決議を採択した。アルコールの摂取に伴う肥満などの健康問題に歯止めをかけるのが狙い。

EU域内で販売される食品・飲料はカロリーや主な栄養成分の表示を義務付けられている。しかし、アルコール飲料についてはアルコール度数の表示は義務付けられているものの、成分を表示する必要はない。欧州議会の決議は、成分表示義務をアルコール飲料にも広げるため、欧州委員会に対して2016年末までに法案を策定するよう求めている。また、妊娠中の飲酒や飲酒運転の危険性を警告するEU共通の表示の導入を検討することも求めた。

欧州議会はさらに、若者を飲酒の害から守るため、加盟各国に対して飲酒の年齢制限の遵守を徹底することや、アルコール飲料の広告が若者に与える影響を監視し、露出を制限するよう要請。アルコール飲料のネットによる国境を越えた販売の問題にも対処すべきとの認識を示した。