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EUが豪・NZとFTA交渉開始へ、農産物受け入れが大きな焦点に

2018年5月28日発行 No.200号

EU加盟国は22日、欧州委員会が豪州、ニュージーランドと自由貿易協定(FTA)交渉を開始することを承認した。EUは米国が保護主義に走る中、両国と早期にFTAを締結し、輸出を拡大したい考えだ。ただ、両国がEUに求める農産物市場の開放には応じない方針で、交渉の難航が予想される。

欧州委によると、マルムストローム委員(通商担当)が6月に豪州、ニュージーランドを訪問し、政治レベルでのFTA交渉を開始する予定。7月にブリュッセルのEU本部で第1回の本格的な交渉が行われる。

EUは豪州にとって世界3位、ニュージーランドにとって同2位の貿易相手。2017年の貿易額は豪州が477億ユーロ、ニュージーランドが87億ユーロに上る。豪州は牛肉、小麦、ニュージーランドは羊肉、乳製品など農産品が主な輸出品目となっており、両国はEUとのFTA交渉で、同輸出の拡大に向けて農産物市場の開放を求める方針だ。

これに対してEU側は両国に自動車部品、機械、化学品、加工食品やサービスの関税撤廃、公共調達市場の開放を求める一方で、仏など農業国を守るため農産物市場の完全開放には応じない姿勢で、交渉では農産物分野で着地点を見出せるかどうかが大きな焦点となる。

これまでにEUは日本、メキシコ、シンガポール、ベトナム、カナダなどとFTAで合意している。

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