2010/3/3

ポーランド

石油最大手PKNが黒字転換

この記事の要約

ポーランドの石油最大手PKNオルレンが2月25日発表した2009年10-12月期連結決算は、営業利益が3億3,400万ズロチとなり、前年同期の43億2,700万ズロチの赤字から黒字に転換した。純利益も2億8,300万ズロ […]

ポーランドの石油最大手PKNオルレンが2月25日発表した2009年10-12月期連結決算は、営業利益が3億3,400万ズロチとなり、前年同期の43億2,700万ズロチの赤字から黒字に転換した。純利益も2億8,300万ズロチの黒字と、50億ズロチを超える赤字となった前年同期から大きく改善した。精製マージンは縮小し事業環境が厳しさを増したものの、原油価格上昇による在庫評価益の拡大などが寄与した。

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売上高は8.3%増の178億700万ズロチ。主力の製油部門はブレント/ウラルの価格差が前年同期から7割縮小し、利幅が減退。一方で原油価格の上昇により1億6,300万ズロチの在庫評価益が生まれたほか、温暖化ガス排出権売却により1億1,200万ズロチの特別利益計上で、黒字化を果たした。

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09年通期決算は、営業利益が10億9,700万ズロチの黒字で、前年の16億ズロチの赤字から回復。売上高は前年比14.6%減の679億2,800万ズロチだった。(1PLN=30.6JPY)

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マゼイキウ売却は否定

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PKNのJacek Krawiec最高経営責任者は同日、同社がリトアニアで操業する製油所マゼイキウ・ナフタの売却に向け、ロシアの石油大手スルグトネフチェガスと交渉していると伝えた一部報道について、「全く関知していない」と否定した。

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マゼイキウを中核とする同社のリトアニア子会社は、09年で110万米ドルの営業黒字を上げた。ただ、同社がマゼイキウを買収した06年以降、マゼイキウは期待されたほどの収益を上げていない。一方、スルグトはハンガリーの石油・ガス大手MOLの株式21%の売却を模索しており、MOL株式とマゼイキウの交換をPKNに提案したと報じられていた。マゼイキウにはロシアの石油大手TNKも関心を示している。

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