2012/12/5

ポーランド

PKNオルレン、大型投資計画を発表

この記事の要約

ポーランドの石油大手PKNオルレンは11月30日、今後5年で総額225億ズロチ(5兆8,680億円)の設備投資を行うことを柱とした中期戦略を発表した。シェールガスおよび発電事業が重点となる。市場関係者は投資額が同社の時価 […]

ポーランドの石油大手PKNオルレンは11月30日、今後5年で総額225億ズロチ(5兆8,680億円)の設備投資を行うことを柱とした中期戦略を発表した。シェールガスおよび発電事業が重点となる。市場関係者は投資額が同社の時価(200億ズロチ)を超えることや、シェールガスの商業生産リスクの存在などから、同社の発表を慎重に受け止めている。

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中期計画は来年から2017年までの5年を対象としたもので、◇後入れ先出し(LIFO)ベースの利払い・税金・償却前利益(EBITDA)の平均値を63億ズロチに引き上げる(2008~12年比58%増)◇営業キャッシュフローを44%増の56億ズロチに拡大◇配当を復活し、平均時価の5%まで段階的に引き上げる◇財務レバレッジを30%未満に抑える――を目標とする。

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オルレンは今年の投資額が20億ズロチ前後に上る見通しで、新中期計画の初年となる来年は36億ズロチを投じる計画だ。中部のブウォツワヴェク発電所におけるガス火力発電設備の新設では、ゼネラル・エレクトリックと11億ズロチの契約を結んだ。

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ガス生産量は現在のゼロから17年には1億6,100万立方メートルに達する見通し。

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