2014/9/3

CIS諸国

川崎重工、トルクメニスタンでGTL設備を受注

この記事の要約

川崎重工業は8月27日、トルコの建設会社ルネッサンスと共同で、天然ガスを原料にガソリンを製造するガス・ツー・リキッド(GTL)設備を受注したと発表した。トルクメニスタンの国営ガス公社トルクメンガスに納入するもので、契約金 […]

川崎重工業は8月27日、トルコの建設会社ルネッサンスと共同で、天然ガスを原料にガソリンを製造するガス・ツー・リキッド(GTL)設備を受注したと発表した。トルクメニスタンの国営ガス公社トルクメンガスに納入するもので、契約金額は約1億5,000万円(17億米ドル)。2018年4月に稼動する計画だ。

関係者の発表によると、新設備は首都アシガバード市の北部に設置する。デンマークのトプソーが持つ最新技術を採用する。年間で17億8,500万立方メートルの天然ガスを処理し、オクタン価92のガソリンを60万トン製造する。

投資額の85%を国際協力銀行(JBIC)の融資で、残りはトルクメンガスの自己資金でまかなう。

トルクメニスタンは天然ガス埋蔵量で世界第4位の資源国。輸出製品の高付加価値化に取り組んでおり、先月19日には三菱商事とトルコのインサートに肥料プラントを発注した。ほかにも、ガス液化プラントやポリ塩化ビニル、苛性ソーダのプラントを設置するプロジェクトが動いている。(東欧経済ニュース8月20日号「三菱商事、トルクメニスタンから大型肥料プラントを共同受注」を参照)