2015/2/18

コーヒーブレイク

ラッキーカラーは白~トルクメニスタン

この記事の要約

トルクメニスタンのグルバングリ・ベルディムハメドフ大統領の「白」好きが嵩(こう)じて、同国では白くない自動車が事実上、禁止となったようだ。英BBC放送などがウィーンに拠点を置く反体制派サイトの情報として報じたところによる […]

トルクメニスタンのグルバングリ・ベルディムハメドフ大統領の「白」好きが嵩(こう)じて、同国では白くない自動車が事実上、禁止となったようだ。英BBC放送などがウィーンに拠点を置く反体制派サイトの情報として報じたところによると、黒、赤、青などの自動車を輸入しようとした業者が国境税関で足止めを食らった。税関職員は、「白は幸運の色だから、白い車を輸入するように」と指示したという。

ベルディムハメドフ大統領は、ソ連からの独立後、15年間君臨したニヤゾフ前大統領の後任。自らの巨大な黄金の像を建立した先代よりはまともとされる。だが、首都アシガバットに白大理石の建物をたくさん建てさせ、白馬に乗り、公式行事には白い衣装をまとい、高級公務員の公用車を白い車に買い換えるなど、エキセントリックなのは間違いない。

「ホワイトカー」令の対象は、新たに輸入される車だけではない。すでに登録済みの車も該当する。白くない車の所有者は、塗装し直さない限り、車検が通らない。塗装費用は800~1,000米ドルほど。平均月収が約200ドルというから、痛い支出だ。

ただし、当局の説明によると、今回の措置の理由は大統領ではない。砂漠の太陽が照りつける同国では、「白以外の車の傷みが激しいから」なのだそうだ。それが本当なら、規則を作らなくても白い車ばかりが売れそうだが、どうなのだろう。

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