ハンガリーの水源開発会社アクアプロフィットとデブレツェン大学が、中国南部の水資源開発に共同参画する。ハンガリー科学アカデミーの発表として『ブダペスト・ビジネスジャーナル』が報じたもので、両者は中国・中山大学と深セン市の企業からなる産学共同体との間で6日に契約を締結した。地下水源の探索や保全活動を行っていく。
アクアプロフィットのタマーシュ・ナーダシ最高経営責任者(CEO)は、「中国では急速な経済発展に水供給が追い付いていない。水源地が300~400キロ離れている大都市も複数ある」と指摘。「同国は地下水の利用を拡大する考えで、必要な技術やノウハウを求めている」と述べ、中国事業の先行きに自信を示した。
アクアプロフィットは1994年設立。水資源の保全や飲料水質の改善に加え、温泉やメディカルスパの開発、ミネラルウォーター工場の開設などを手がける。