2015/7/1

ハンガリー

「ウーバー」の運転手にタクシー免許取得を義務化=ハンガリー政令

この記事の要約

ハンガリー政府は6月24日、携帯アプリを利用した配車サービス「ウーバー」の運転手にタクシー免許の取得を義務付ける政令案を閣議で承認した。同サービスの2014年の開始以来、タクシー利用客が大幅に減少したことに加え、脱税問題 […]

ハンガリー政府は6月24日、携帯アプリを利用した配車サービス「ウーバー」の運転手にタクシー免許の取得を義務付ける政令案を閣議で承認した。同サービスの2014年の開始以来、タクシー利用客が大幅に減少したことに加え、脱税問題も浮上。対応を迫られた。

ウーバーは料金の安さが人気で、ブダペスト市内では初乗運賃が300フォリント、1キロメートルごとの加算運賃が130フォリントで利用できる。一方、タクシー料金は政令で初乗運賃450フォリント、加算運賃280フォリントと定められており、仮に10キロメートル乗車したとすると、料金はウーバーが1,600フォリント(約5ユーロ)なのに対して、タクシーは2倍の3,250フォリント(約10.3ユーロ)となる。

また、脱税も問題となっている。ウーバーは登録する運転手に、乗客から受取った運賃が「課税収入に当たる」ことを通知しているものの、これが実際に納税につながっているかどうかは不透明だ。すでにハンガリー国税庁(NAV)が調査に乗り出しており、違反を摘発したケースも出ている。(1HUF=0.44JPY)