2015/9/23

ロシア

独出版大手、ロシアから完全撤退

この記事の要約

ドイツの出版大手アクセル・シュプリンガーは17日、ロシアの全事業を現地同業アレクサンドル・フェドトフに売却することで合意したと発表した。世論形成に影響を与えるメディアへの外資の出資を抑制する法律の成立を受けて、同国での事 […]

ドイツの出版大手アクセル・シュプリンガーは17日、ロシアの全事業を現地同業アレクサンドル・フェドトフに売却することで合意したと発表した。世論形成に影響を与えるメディアへの外資の出資を抑制する法律の成立を受けて、同国での事業を継続できないと判断した。

シュプリンガーは2004年にロシア事業を開始した。同社の国際事業統括責任者は「ロシア市場に参入したときは経済発展と自由化がさらに進展すると信じていた。国外投資家の出資比率を20%に制限する新しいメディア法のためにこの国から撤退しなければならないのは残念だ」と述べた。

ロシアでは昨秋、「国内メディア企業の独立性を確保する」目的でメディア改正法が可決された。メディア企業に対する国外資本の出資比率を最大20%に制限する内容で、来年1月に施行される。