2015/12/16

総合・マクロ

EU、西バルカンとトルコに10億ユーロを助成

この記事の要約

欧州連合(EU)の欧州委員会は11日、EU加盟候補国や潜在的候補国への支援措置(IPA)の枠内で、西バルカン6カ国とトルコに対し10億ユーロを助成すると発表した。これらの国々にEU加盟が現実的目標であることを示し、加盟に […]

欧州連合(EU)の欧州委員会は11日、EU加盟候補国や潜在的候補国への支援措置(IPA)の枠内で、西バルカン6カ国とトルコに対し10億ユーロを助成すると発表した。これらの国々にEU加盟が現実的目標であることを示し、加盟に向けた政治的・経済的改革を支援する目的だ。同時に、近隣諸国への支援がEUの安定・安全・豊かさにつながる長期的投資だとの見方を示している。

支援の対象となるのは、加盟候補国のトルコ、アルバニア、モンテネグロ、セルビア、マケドニアおよび潜在的候補国のボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボの計7カ国だ。民主制の整備、経済・司法・行政改革、地域提携、雇用、社会政策、教育などの分野が重点となる。

規模が大きいのはエネルギー・運輸インフラプロジェクトで、総額10億ユーロのうち、1億5,500万ユーロが振り向けられる。これらのプロジェクトには提携金融機関が5億4,000万ユーロを融資する予定だ。