2016/8/31

総合・マクロ

トルクメニスタン、欧州への天然ガス輸出に積極姿勢

この記事の要約

トルクメニスタンのベルディムハメドフ大統領は29日、訪問中のドイツにおけるメルケル首相との共同記者会見で、欧州連合(EU)への天然ガス輸出を希望していることを明らかにした。すでに欧州委員会と交渉に入っており、メルケル首相 […]

トルクメニスタンのベルディムハメドフ大統領は29日、訪問中のドイツにおけるメルケル首相との共同記者会見で、欧州連合(EU)への天然ガス輸出を希望していることを明らかにした。すでに欧州委員会と交渉に入っており、メルケル首相の後押しを期待している。

トルクメニスタンが欧州へガスを供給するにはロシアかトルコを経由する必要がある。ロシアとトルコは関係正常化に伴い、ロシア産天然ガスの欧州輸出ルートとして新パイプライン(トルコ・ストリーム)を整備する共同計画を再開する方針で、競合プロジェクトといえるトルクメニスタンの対欧ガス供給に協力するかどうかは不透明だ。また、法律面でも課題が残っているという。

メルケル首相はこの状況を踏まえたうえで、今回の提案実現に向けて取り組んでいく姿勢を示した。

トルクメニスタンは世界最大級の天然ガス埋蔵量を誇る。最近では、中国やインド、アフガニスタンと供給交渉を行っているが、アジアだけでなく欧州にも販路を広げることを狙っている。

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