2016/12/7

ロシア

みずほ銀と三井住友銀、ガスプロムに8億ユーロ融資

この記事の要約

みずほ銀行と三井住友銀行(SMBC)がロシア国営ガス会社のガスプロムに8億ユーロを融資する調整を進めている。ロイター通信が5日、消息筋の情報として伝えたもので、プーチン大統領の訪日に合わせて正式契約することを目指す。米J […]

みずほ銀行と三井住友銀行(SMBC)がロシア国営ガス会社のガスプロムに8億ユーロを融資する調整を進めている。ロイター通信が5日、消息筋の情報として伝えたもので、プーチン大統領の訪日に合わせて正式契約することを目指す。米JPモルガン・チェースも融資参加を検討しているもようだ。

これは、安倍首相が平和条約締結に向けてロシアとの経済協力強化を進めているのと軌を一にするものだ。医療技術からエネルギーに至る広範な分野で日本の対ロシア投資を促進することで、北方領土問題の解決に向けたプロセスを進める狙いがある。ロイターによると、国際協力銀行(JIBC)がロシア天然ガス2位のノバテクと2億ユーロの融資契約を締結する予定であるほか、三井住友銀、日本貿易保険(NEXI)と共同で、大手銀行グループのアルファ銀行に融資する方向という。

日本とロシアは、第二次世界大戦末期にソ連(当時)が占領した北方4島の帰属をめぐり対立を続けており、いまだに平和条約を結んでいない。