ロシアが対トルコ制裁解除、貿易摩擦の火種は残る

2017/05/10発行 No.1015号

記事分類:総合 - 東欧経済ニュース

ロシアのプーチン大統領は3日、トルコのエルドアン大統領と会談し、ロシア軍機撃墜事件を機に導入していたトルコへの制裁措置を解除することを明らかにした。トルコ産農産物の輸入禁止措置を撤廃するほか、ロシアで就労するトルコ人への労働ビザ発給を再開する考えで、プーチン大統領は「両国関係は完全に回復した」と強調した。しかし、主要品目のトマトなどは輸入禁止を継続。トルコ側もロシア産穀物への高率関税を維持しており、貿易摩擦の火種はくすぶったままだ。

ロシアはトルコ産農産物のうち、トマトとキュウリの輸入制限を継続する。ロシアの生産者団体は最低3年間の延長を求めているとされる。

トルコは今年3月、ロシアからの輸入穀物に対し130%の関税を導入した。これによるロシア側の損失額は今年だけで15億米ドルに上るとみられる。

両国の関係は2015年11月、トルコ軍によるロシア軍機撃墜事件を受けて急速に悪化。ロシア政府は16年1月から、トルコ産農産物の禁輸や、ロシア企業によるトルコ人の新規雇用の禁止、年間約3,300万人に上るロシア人観光客のトルコへの渡航禁止などの制裁措置を発動してきた。

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