2017/8/9

チェコ・スロバキア

チェコ中銀が9年半ぶり利上げ、政策金利0.25%に

この記事の要約

チェコ中央銀行(CNB)は4日、主要政策金利である14日物レポ金利を0.2ポイント引き上げ、0.25%に設定した。利上げは2008年2月以来9年半ぶり。好調な経済を背景に賃金が上昇し、インフレ率が目標を上回って推移してい […]

チェコ中央銀行(CNB)は4日、主要政策金利である14日物レポ金利を0.2ポイント引き上げ、0.25%に設定した。利上げは2008年2月以来9年半ぶり。好調な経済を背景に賃金が上昇し、インフレ率が目標を上回って推移していることから、金融引き締めを通じて景気の過熱を抑制する考えだ。

中銀は2012年11月以来、政策金利を過去最低の0.05%に据え置いていた。今回の利上げではロンバート金利(上限金利)も0.25ポイント引き上げて0.5%とした。公定歩合(下限金利)は0.05%で据え置いた。

同国では失業率が5月に3%まで低下し、完全雇用を達成した。平均給与は1~3月期に前年同期比で4.1%、4~6月期に5.3%の幅で上昇。小売業の売上高も増えている。これ伴って物価も上昇圧力が強まり、インフレ率は6月に2.3%となるなど、中銀が目標とする2%を上回る状況が続いている。

COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |