スロバキアとハンガリー、パイプライン敷設で合意

2017/11/08発行 No.1040号

記事分類:総合 - 東欧経済ニュース

スロバキアとハンガリーは10月30日、スロバキアからブルガリアにまたがる天然ガスパイプラインを敷設する「イーストリング・ガスパイプライン」プロジェクトの実施で基本合意した。

イーストリング・ガスパイプラインは、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアの既存のガスパイプラインを接続することで、カスピ海及び中東のガス田から天然ガスを輸送することを可能とするもの。スロバキアのジガ経済相によれば、年間輸送能力は最終的に300億立法メートルから400億立法メートルとなる見通しだ。

同パイプラインによって、ウクライナとの国境に近いスロバキアのヴェリケー・カプシャーニーから、ブルガリアとトルコ間に敷設されているマルコクラルパイプラインまでが直接結ばれるようになる。現在2つのルートが検討されており、全長は800キロメートルから1,000キロメートルになる見通し。ヴェリケー・カプシャーニーでロシアとウクライナ及び西欧からのパイプラインに接続する。

同プロジェクトのウェブサイトによると、同パイプラインは天然ガスの所有や販売は行わず、輸送容量すべてを輸送事業者や供給事業者に割り当てる。当初はバルカン諸国やトルコに向けて欧州方面からガスを輸送し、双方向への融通が可能になった段階でルーマニアの黒海沿岸やカスピ海及び中東の天然ガスを欧州に供給する。当初はバルカン諸国の年間輸入量に相当する200億立法メートルを輸送するが、最終的な輸送量は400億立法メートルに達する見通し。

ジガ経済相はスロバキアとハンガリーにとりエネルギー資源と原料の安定的な供給源を持つことは非常に重要だと指摘。ウクライナを経由するルートとは別の経路を確保し、ルートと資源の多様化を図る必要があると述べた。

同プロジェクトにはブルガリアのブルガルトランスガス、ルーマニアのトランスガス、ハンガリーのFGSZが参加する。

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