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露ズベルバンクと中国アリババ、合弁計画が頓挫

2017年12月20日発行 No.1046号

ロシア最大手銀行の国営ズベルバンクと中国の電子商取引(EC)大手アリババが検討していた合弁事業計画が頓挫したことが分かった。同計画の関係筋が12日付の英フィナンシャル・タイムズ(FT)に対し明らかにした。両社はズベルバンクの持つ顧客情報を基盤に、同行のアプリを通して消費者向けにオンライン通販サービスを提供する合弁事業を計画していた。FT紙の取材に対し両社はコメントを拒否している。同関係筋によると両社は合弁事業の仕組みについて合意に至らなかった。

ズベルバンクのグレフ総裁は以前から、IT技術が重要な分野への参入に関心を示していた。先月には金融に加えネット取引と医療に重点を移すと述べていた。

同行は今年8月にロシアの検索エンジン大手ヤンデックス(Yandex)と合弁事業を開始すると発表していた。ヤンデックスは商品比較サイトのYandex.Marketの事業をネット通販ビジネスに転換しようとしている。ズベルバンクはヤンデックスの評価額600億ルーブル(8億6,400万ユーロ)のうち300億ルーブルに既に投資しており、年末までに取引を妥結させる意向だ。

ズベルバンクとアリババの合弁事業計画が中止となった理由については明確になっていない。一部関係者が、ロシア側がアリババへの顧客情報の提供に見合った見返りが得られないと判断したと述べた一方で、アリババがヤンデックスの比較サイトとの協力に否定的だったとの話もある。

アリババのクロスボーダー電子商取引事業の1つアリエクスプレス(AliExpress)にとり、ロシアは最大規模の市場となっている。昨年のクロスボーダー事業の売上は前年比37%増の3,000億ルーブル(43億2,100万ユーロ)以上に達した。これは同社のオンライン市場全体の3分の1を占める。

関係者の1人によると、すでにアリババはロシアの他の提携先と交渉を始めている模様だ。(1RUB=1.93JPY)

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