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チェコ大統領選、現職ゼマン氏が再選

2018年1月31日発行 No.1050号

チェコで26、27の両日に行われた大統領選挙の決選投票は、欧州連合(EU)懐疑派で現職のミロシュ・ゼマン候補(73)が51.4%を得票し、親EUを訴えたチェコ科学アカデミー前総裁のイージー・ドラホシュ候補(68)を破って再選を決めた。移民受け入れに徹底して反対するとともに、政治家としての経験を強調し、地方を中心に票を集めた。投票率は66%と、チェコとしては高い水準だった。

ゼマン候補は決選投票前、改めて移民流入に対する有権者の不安に訴える選挙戦を展開した。また、「難しい手術は臨床実習生ではなく医師に任せるべき」とし、自らの政治家としての実績を強調した。これにより地方の支持者の動員に成功し、当選を決めた。

ゼマン大統領は任期中にロシアと中国を度々訪問したほか、EUの対ロシア制裁に反対する発言を繰り返し、親露・中国の姿勢を明確にしている。

■バビシュANO党首の組閣に追い風

ゼマン大統領の再選を受け、議会第1党ANOのアンドレイ・バビシュ党首による組閣が進みそうだ。同党首はANOが大勝した昨年10月の選挙後、大統領から組閣を命じられた。しかし、EU助成金詐欺容疑で捜査を受けているため、連立・閣外協力パートナーを見つけられず今月16日の信任投票が否決された。

ゼマン大統領はそれでもバビシュ党首を支援する姿勢を崩さず、同党首に改めて組閣を命じた。ドラホシュ候補は「詐欺容疑が決着するまでは同党首を首相に任命しない」方針で、同候補が当選していれば組閣作業に影響が出るのは必至だった。

バビシュ党首は信任に向け、ゼマン大統領が以前所属していた社会党(CSSD)と、極右政党「自由・直接民主主義党(SPD)」との閣外協力を探るとみられている。

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