2018/5/23

総合・マクロ

ユーラシア経済連合とイラン、貿易協定が暫定発効

この記事の要約

ロシアを中核とするユーラシア経済連合(EEU)とイランは17日、自由貿易協定(FTA)を暫定発効することで合意した。これにより貿易品目の約50%で関税が撤廃され、EEUからは肉・油脂製品、電子機器、機械設備、イランからは […]

ロシアを中核とするユーラシア経済連合(EEU)とイランは17日、自由貿易協定(FTA)を暫定発効することで合意した。これにより貿易品目の約50%で関税が撤廃され、EEUからは肉・油脂製品、電子機器、機械設備、イランからは青果類やドライフルーツ、建材などの輸出拡大が認められる。双方は3年後をめどにFTAの正式発効を目指す。

合意はカザフスタンの首都アスタナで開かれた経済フォーラムの席上で行われた。EEUのサルグシャン総裁は、「輸入関税の平均税率の引き下げ幅は、工業製品はイランで7ポイント、EEUで3.5ポイント、農産物はイランで19ポイント、EEUで5ポイントとなる」と述べた。同総裁によると、昨年のEEUとイランとの貿易高は27億ユーロに上った。

EEUの加盟国はロシア、カザフスタン、ベラルーシ、キルギス、アルメニアの5カ国。イランとは2015年にFTA交渉を開始した。同年5月にはベトナムとFTAを結んでいる。

EEUは同日、中国との間でも経済協力協定を締結した。