ポンプ・バルブ製造大手の独KSB(フランケンタール)が国内の従業員およそ5,300人のうち250人を削減する計画だ。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じたもので、コストを削減し収益力の強化を図る。
\同社が1月30日発表した2013年12月通期の売上高は前期比0.7%減の22億5,290万ユーロに後退した。世界的な景気減速に伴う需要減とユーロ高が影響。新規受注高も0.7%減の22億4,070万ユーロに落ち込んだ。税引き前は前期実績の1億3,280万ユーロを大幅に下回り、売上高利益率も低下したという。
\14年12月期は売上高が緩やかに増加し、利益も拡大に転じるとみている。景気回復を受けてポンプとバルブの需要が世界的に増えると予想しているため。ただ、発電所・排水施設向けの大型ポンプについては受注から納入までの期間が長いため、同分野の売上が増加に転じるのは15年になる見通しという。
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