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2014/2/19

企業情報

Rodenstock GmbH―最終損益が黒字化―

この記事の要約

独眼鏡メーカーRodenstock(ミュンヘン)が12日発表した2013年の営業利益(EBITDA)は前年比23%増の7,500万ユーロとなり、過去最高を更新した。事業再建が奏功した格好。オリバー・カスタリオ社長が『フラ […]

独眼鏡メーカーRodenstock(ミュンヘン)が12日発表した2013年の営業利益(EBITDA)は前年比23%増の7,500万ユーロとなり、過去最高を更新した。事業再建が奏功した格好。オリバー・カスタリオ社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に語ったところによると、最終損益はわずかながら黒字となり、前年の赤字(2,800万ユーロ)から大幅に改善。14年の目標を1年前倒しで達成した。

同社はドイツ本国では高価格帯製品を販売する独立系眼鏡店との取引を強化。国際事業では新興国での展開を加速している。その効果で売上高は前年比4%増の4億100万ユーロとなり、過去最高を記録した。市場成長率が1%にとどまったドイツでは9%の増収を確保。中国売上は50%以上の伸びとなった。現地の戦略提携先と共同で販売網を拡充したことが大きい。南米売上も12年に有力ディストリビューターIGALグループ(ブラジル)を買収した効果で好調だったという。

ドイツとチェコにある工場はフル稼働状態が続いており、同社は社員を160人増やして4,200人に拡大した。

アジアと南米では高価格帯製品の需要が高く、同社はこれらの地域で今後も2ケタ成長が続くとみている。