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2015/1/14

企業情報

ロシュ―がん診断法開発の米FMI買収へ―

この記事の要約

スイスの製薬大手ロシュ(バーゼル)は12日、がん診断法開発の米ファウンデーション・メディシン(FMI)を買収すると発表した。がんのオーダメイド医療事業を強化する考え。買収金額は10億ドル超。取引はFMIの株主と当局の承認 […]

スイスの製薬大手ロシュ(バーゼル)は12日、がん診断法開発の米ファウンデーション・メディシン(FMI)を買収すると発表した。がんのオーダメイド医療事業を強化する考え。買収金額は10億ドル超。取引はFMIの株主と当局の承認を経て第3四半期に成立する見通しだ。買収計画はFMI経営陣の支持を受けている。

株式公開買い付け(TOB)と新株の引き受けを通してFMI株を最大56.3%取得する。1株当たりの取得額は50ドルで、前営業日(9日)の終値を109%上回る。TOBでは計約7億8,000万ドル、新株引き受けでは2億5,000万ドルを予定する。FMIの大株主であるサード・ロック・ベンチャーズ、クライナー・パーキンス・コーフィールド・アンド・バイヤーズ (KPCB)、グーグル・ベンチャーズの3社(出資比率は計31%)は保有株の過半数をそれぞれロシュに譲渡することを確約しているという。

ロシュは取引成立後、FMIの製品開発を加速させるために1億5,000万ドル以上を投資。また、FMIの既存製品と今後共同開発する製品を米国以外で販売する権利を取得する。