特殊ガラス大手の独ショット(マインツ)が22日発表した2014年9月通期決算の営業利益(EBIT)は1億3,500万ユーロとなり、前期比で83%増加した。医薬品包装材部門と耐熱セラッミックガラスなどを手がけるホームテック部門が好調で、全体が押し上げられた。債務の圧縮で利払い負担が軽減されたため、最終利益は前期の2,500万ユーロから6,600万ユーロへと急増した。
売上高は18億7,000万ユーロで、1%減少した。円安など国外通貨の下落が響いたという。
15年9月期は売上成長率で2~3%を見込む。EBITと最終利益も拡大するとしている。
クラウス・リューベンターラー取締役(財務担当)は記者会見で、スイス中銀SNBがスイスフラン高の阻止政策を中止しフランが急騰していることに言及。同社のスイス工場について戦略的な措置を検討しなければならないと明言した。