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2015/7/1

企業情報

ゲレスハイマー―ガラス管事業をコーニングに売却―

この記事の要約

包装材大手の独ゲレスハイマー(デュッセルドルフ)は6月30日、ガラス管事業をガラス製品大手の米コーニングに売却すると発表した。経営資源を製薬会社向け包装ソリューションに絞り込む戦略に沿った措置。取引金額は債務を除いて1億 […]

包装材大手の独ゲレスハイマー(デュッセルドルフ)は6月30日、ガラス管事業をガラス製品大手の米コーニングに売却すると発表した。経営資源を製薬会社向け包装ソリューションに絞り込む戦略に沿った措置。取引金額は債務を除いて1億9,600万ユーロ。売却手続きは独禁当局の審査などを経て年末に終了する見通しという。

ゲレスハイマーのガラス事業は売上高が8,300万ユーロ(2014年)、売上高営業利益率(EBITDAベース)が約23%。米ニュージャージー州バインランドと伊ピサに工場があり、雇用規模は約300人に上る。

ゲレスハイマーはこれまで、ガラス管を中間財として生産し、アンプル、薬瓶、注射筒に加工してきた。今後は医薬品用ガラス管の供給をコーニングから受ける計画で、10年間の供給契約を結んだ。

両社はこのほか、医薬品用ガラス包装材のイノベーションを加速するために合弁会社を設立することも取り決めた。出資比率はコーニングが75%、ゲレスハイマーが25%。