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2015/7/1

経済産業情報

新タイプのカーシェアをオペルが立ち上げ

この記事の要約

自動車大手のオペルは6月24日、カーシェアリングサービス「カー・ユニティー」を開始した。ダイムラーなどの競合がこれまで提供してきたサービスと異なり、ドイツで初めて他社ブランドの車両もシェアできるようにした。まずは地元ライ […]

自動車大手のオペルは6月24日、カーシェアリングサービス「カー・ユニティー」を開始した。ダイムラーなどの競合がこれまで提供してきたサービスと異なり、ドイツで初めて他社ブランドの車両もシェアできるようにした。まずは地元ライン・マイン地域(フランクフルトを中心とする地域)でスタート。機を見て他の地域にも広げていく。

カー・ユニティーではオペルが自ら自社ブランド車を数百台、シェア用に提供するほか、自動車の保有者が他人にマイカーを貸すこともできる。これら個人が提供する車両はオペル車である必要がない。オペルは同サービスで提供する車両に他社ブランドも含めることで、車両の選択肢を増やし利用者のすそ野を広げる狙いだ。

同サービスを利用する借り手と貸し手はスマートフォンないしタブレットPCで専用のアプリをダウンロード。借り手はどんな車両を借りたいのかといった条件を入力し、希望に合ったモデルを選択する。

貸し手も料金や日時などの条件を設定する。その際、借り手の範囲を例えばフェイスブックの友達に限るなどの条件を設けることもできる。これは見ず知らずの人にマイカーを貸したがらない人が多いことを踏まえた措置だ。

主な利用者層としては自動車保有への関心が薄い18~35歳の若年層を想定。カー・ユニティーの利用によってオペルのブランド好感度が高まることを期待している。

保険はR+Vアルゲマイネ・フェアジッヒャルングが引き受ける。事故の際の免責金額(自己負担額)は500ユーロ。