欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2015/7/22

企業情報

アレテ―東欧や中国に進出へ―

この記事の要約

独ベビーフード製造のアレテ(バート・ホームブルク)が国外市場の開拓に本腰を入れる。ホルスト・ヨーストック社長などが『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにしたもので、年内に東欧とロシアに進出。来年には中国でも販売を […]

独ベビーフード製造のアレテ(バート・ホームブルク)が国外市場の開拓に本腰を入れる。ホルスト・ヨーストック社長などが『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにしたもので、年内に東欧とロシアに進出。来年には中国でも販売を開始する考えだ。

ヨーストック社長は今年1月1日、投資会社BWKと共同で食品大手のネスレから「アレテ(Alete)」「ミラサン(Milasan)」ブランドと独南部のヴァイディングにある工場を買収した。ネスレは独墺ベビーフード市場で展開するブランドを「ベバ(Beba)」に絞り込むために両ブランドを放出した。

ヨーストック社長によると、アレテはネスレの他のブランドとの競合を避けるために事業地域などが制限されていた。このため、アレテ製品が販売されるのはドイツとオーストリアに限られる。現在はそうした制約がなくなったため、事業地域を拡大していく考えだ。

アレテは従業員数280人、売上高1億ユーロ強の中堅企業。事業規模が小さいため、テレビ広告は行わず、フェイスブックやブログなどのデジタルメディアを活用する考えだ。