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2015/9/9

企業情報

オペル―預金事業参入、ブランド・ロイヤリティの向上狙い―

この記事の要約

独自動車大手オペル(リュッセルスハイム)は1日、金融子会社オペル・バンクが同日付けでネット銀行業務を開始したと発表した。預金サービスを提供することでオペル車を購入した顧客との関係を強化するとともに、新たな資金調達元を確保 […]

独自動車大手オペル(リュッセルスハイム)は1日、金融子会社オペル・バンクが同日付けでネット銀行業務を開始したと発表した。預金サービスを提供することでオペル車を購入した顧客との関係を強化するとともに、新たな資金調達元を確保する考え。「オペル車の全ドライバーがオペル・バンクの顧客となる」ことを目指す。

普通預金のようにいつでも現金を引き出せるにもかかわらず比較的高い利息がつくコール預金と、定期預金サービスを開始する。利率はコール預金で年1.05%、1年満期の定期預金で1.40%、3年満期の定期預金で1.75%となっており、オペルによるとドイツのトップレベルという。口座手数料は無料。定期預金は最低1,000ユーロを条件としている。

オペルはこれまで、自動車顧客に対し融資、リース、保険サービスを提供してきた。新たに預金サービスも提供すれば、これらの顧客との接点が強まり、ブランド・ロイヤリティが高まるとみている。