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2015/9/9

経済産業情報

「持ち帰りコーヒーの容器に課金を」、環境保護団体がキャンペーン

この記事の要約

ドイツの環境保護団体DUHは2日、持ち帰りコーヒーの容器(Coffee to go-Becher)1個につき20セントを課金することを求めるキャンペーンを開始した。同容器は資源の無駄遣いであるうえ、二酸化炭素(CO2)の […]

ドイツの環境保護団体DUHは2日、持ち帰りコーヒーの容器(Coffee to go-Becher)1個につき20セントを課金することを求めるキャンペーンを開始した。同容器は資源の無駄遣いであるうえ、二酸化炭素(CO2)の排出増につながっていると批判。コーヒーチェーンに対しリターナブル容器の導入を促している。

DUHによると、ドイツで消費される持ち帰りコーヒーは年28億杯に達する。その容器の製造に必要な木材は6万4,000トン、水は同15億リットル、樹脂は1万1,000トンで、このほか小都市の年間消費量に相当するエネルギーが用いられる。製造工程では約11万トンのCO2が排出される。

DUHの委託で調査会社TNSエムニドがベルリンの消費者を対象に実施したアンケート調査では、使い捨ての持ち帰りコーヒー容器への課金に賛成する人は全体の75%に達した。DUHは課金に対する幅広い支持を得られるとみている。