ヨーロッパの最新経済・産業ニュース・企業情報を
欧州経済の中心地ドイツからご提供

2021/11/19

東欧経済ニュース速報

台湾がリトアニアに代表機関開設、初めて「台湾」を表記

台湾は18日、事実上の大使館に当たる「台湾代表処」をリトアニアの首都ビリニュ スに開設した。在欧州の台湾の代表機関の中で名称に「台湾」が入るのはこれが初 めて。中国側の強い反発をよそに、台湾は欧州連合(EU)諸国との結びつきを強め ている。 「一つの中国」を標榜し台湾を自国の一部とみなす中国を刺激しないため、台湾の 国外代表機関の名称は「台湾」を用いず、「中華台北(チャイニーズタイペイ)」 などとしていることが多い。台湾の外交部(外務省に相当)は同日のツイッターで 「リトアニア政府と世界中の友人に深く感謝する」とコメントした。今後両国の間 では半導体、レーザー、フィンテックなどの分野で協力が進むと期待されている。 リトアニアは今年7月、台湾当局に対し代表機関に「台湾」の名称を用いることを 承認した。これに対し中国は8月、リトアニアに在中国大使の引き揚げを要求。自 国の在リトアニア大使を呼び戻した。また同月末から9月上旬にかけてリトアニア への直行貨物列車の運行を取り止めるなど反発を強めていた。 台湾は先月末、経済使節団がチェコ、スロバキア、リトアニアの3カ国を訪問した ほか、呉�燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)も視察団とは別に欧州を訪問 し、EUおよび各国との友好関係強化に務めた。 中国は年来、巨額投資をちらつかせて中東欧地域への浸透を図ってきたが、話と異 なる「空約束」の多い現実を受け同国に距離を置く国が増えている。特にリトアニ アは背を向ける姿勢を鮮明にしており、今年2月に開催された中国と中東欧諸国の 首脳会議「17プラス1」をボイコットしたうえ、EUに対し中国との関係は西欧諸国 を含む「27プラス1」のレベルで扱うよう求めた。