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2023/8/23

東欧経済ニュース速報

現代自のSUV「コナ」、EVモデル生産をチェコ工場で開始

韓国の現代自動車は22日、チェコ東部ノショビツェの工場でクロスオーバーSUV 「コナ」の電気自動車(EV)モデル「コナ・エレクトリック」の生産を開始した。 年内に約2万1,000台、来年には5万台を生産し、欧州市場に出荷する。 2代目となる新型コナは先代と比べて全長が15センチ長く、ホイールベースも60ミ リメートル伸びている。 ノショビツェ工場では2つのタイプのコナ・エレクトリックを生産する。ベースモ デルは出力115キロワット(kW)のモーターと容量48.4キロワット時(kWh)のリチ ウムイオンバッテリーを搭載し、航続距離はWLTPサイクルで377キロメートル。上 位モデルはモーター出力が160kW、バッテリー容量は65.4kWhで、航続距離は514キ ロメートルに上る。 バッテリーセルはLGエネルギー・ソリューションがポーランドのブロツワフに持つ 年産能力65ギガワット時(GWh)の工場から調達する。 現代自はノショビツェ工場をヒュンダイ・モーター・マニュファクチャリング・ チェコ(HMMC)を通じて操業している。HMMCは年末までにコナ・エレクトリックが 同工場の総生産量の約15%を占めるようになるとみている。 現代自・欧州本社のマイケル・コール最高経営責任者(CEO)は、欧州は同社の中 核市場であり、同市場向けに開発されたモデルの70%以上を現地生産することで納 期を縮めていると述べた。