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2020/5/29

ドイツ経済ニュース速報

工作機械業界受注、第1四半期は25%減に

独工作機械工業会(VDW)が29日発表した独業界の1-3月期(第1四半期)の新規受注高は前年同期を25%下回った。景気の低迷に新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけた格好。ヴィルフリート・シェーファー専務理事は「工作機械の需要は世界経済の様々な問題を背景に昨年時点ですでに大きく後退していたが、今年初(第1四半期)は一段と落ち込んだ」と述べた。新型コロナがパンデミック(世界的な流行)化していることから、新規受注は今後さらに縮小するとみている。 国内受注が22%、国外が同27%減少した。主要輸出先15カ国のうち9カ国で後退。増加したのは米国、メキシコ、ロシア、日本、カナダ、オランダの6カ国にとどまった。 製品分野では幅広い顧客層に利用される金切り盤で大きく落ち込んだ。金切り盤の減少幅は金属成型機の2倍以上に達したという。 独業界の第1四半期の売上高は前年同期を18%割り込んだ。ロックダウン規制の緩和が各国でこれまで以上に進めば、状況は下半期に改善するとみている。