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2023/3/13

ドイツ経済ニュース速報

ロシア産原油輸入量が1月は実質ゼロに、EUの制裁で

ドイツ連邦統計局は13日、ロシア産原油の輸入量が1月は3,500トンとなり、前年同月(280万トン)比で99.9%縮小したと発表した。欧州連合(EU)のロシア制裁が反映されている。輸入した3,500トンもすべて、他のEU加盟国が昨年中に輸入していた原油であり、ロシアからの直接輸入はない。輸入総量に占めるロシア産の割合は36.5%から0.1%に低下した。 ロシア産減少の穴を埋める形で、他の国からの輸入が増加した。ノルウェーは44.0%増の98万7,000トンとなり、ロシアを抜いて最大の輸入先国に浮上。英国(42.0%増の95万9,000トン)、カザフスタン(34.6%増の92万8,000トン)からの輸入も大きく増えた。米国は88万4,000トン、アラブ首長国連邦は51万トンだった。 1月の原油輸入量は620万トンで、前年同月を20.5%下回った。原油価格が上昇したことから、金額ベースでは減少幅が9.6%にとどまった。 1月の平均輸入価格は1トン当たり611ユーロだった。過去最高となった22年6月(796ユーロ)や22年平均(686ユーロ)を下回ったものの、21年平均(430ユーロ)に比べると42%高い水準だ。