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2021/4/23

ドイツ経済ニュース速報

衛星打ち上げの独スタートアップがエアバスから受注

ロケットの建造と衛星打ち上げサービスを手がける独スタートアップ企業イザール・エアロスペースは22日、欧州航空宇宙大手エアバスグループの防衛・宇宙子会社エアバス・ディフェンス・アンド・スペースから衛星打ち上げを受注したと発表した。大手企業からの受注獲得は初めて。エアバス・ディフェンス・アンド・スペースの地球観測・ナビゲーション・科学衛星事業担当者は同社に白羽の矢を立てた理由を「イザール・エアロスペースは欧州の中・大型ロケットを補完する超小型ロケット分野で革新的かつ魅力的なソリューションを提供している」ためと説明した。 イザール・エアロスペースはミュンヘン工科大学からのスピンオフとして2018年に設立された。同社の超小型ロケット「スペクトル」は全長27メートルで、最大1トンを積載できる。来年6月ないし7月にスペクトルの初打ち上げを行う予定だ。南米のフランス領ギアナにあるギアナ宇宙センターとノルウェーのアンドーヤ島にある宇宙基地から衛星を打ち上げる権利をすでに取得している。 エアバスから受注したのは小型地球観測衛星の打ち上げ。打ち上げの時期は来年に決定する。イザール・エアロスペースのダニエル・メッツラー社長によると、スペクトルの利用料金は欧州諸国が出資する競合アリアンスペースのロケット「ヴェガ」の5分の1にとどまるという。