教育用3Dプリンターの開発製造と販売を手掛ける。同社の製品は自己複製機能（RepRap）を持つのが特徴で、1台の3Dプリンターがオリジナルのコピーに当たるもう1台の3Dプリンターを製造できる。学校現場では生徒たちが自分用の3Dプリンター製作を通じて3Dプリント技術の習得に役立てられている。最新機種の「BZEZ2.0」はアルメニア国内の約575の学校に導入実績がある。
設立は2015年で、スタッフ数は8人。3Dプリンター関連事業のほか、国内のIT専門家の不足を解消するための教育プログラムも実施している。3Dモデリング（対象物の立体設計）のアウトソーシングも手掛ける。欧州復興開発銀行（EBRD）および欧州連合（EU）のスモールビジネス育成イニシアチブ「EU4ビジネス」を通じて支援を受けている。
■コロナ流行に対処しフェイスガードを製造
同社は目下、新型コロナウイルス感染症（Covid-19）の予防に向けフェイスガードの製造を行っている。同時に設計データをオープンソース化し、国内の他の3Dプリント事業者も利用できるようにした。製品はすでに全国の50の病院に寄付されている。現在、人工呼吸装置の3Dプリントデータの設計に取り組んでいる。
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