樹脂加工業界で売上記録更新

独樹脂加工産業全国連盟（GKV）が1日発表した2016年の独業界売上高は前年比3.2％増の608億ユーロとなり、これまでに引き続き過去最高を更新した。すべての部門で売り上げが拡大。建材（4.7％増の191億ユーロ）と包装材（4.4％増の142億ユーロ）では伸び率が特に大きかった。消費財向け（2.0％増の96億ユーロ）と自動車・機械・電気製品用部品（1.7％増の179億ユーロ）も前年を上回った。

業界売上高を地域別でみると、国外が3.6％増の225億ユーロに拡大。国内も2.8％増えて383億ユーロとなった。

今年は英国の欧州連合（EU）離脱交渉の開始や、米新政権の保護主義など懸念材料が多いものの、加盟企業を対象に実施したアンケート調査では輸出の増加を予想する企業が32％に上り、減少予想の3％を大幅に上回った。利益も増加予想の38％に対し減少予想は17％にとどまっており、GKVは今年も業界の拡大基調が続くとの見方を示した。