製造業受注残高1.3％増加、景気回復と車業界の生産調整背景に

ドイツ連邦統計局が19日発表した製造業の2月末時点の受注残高指数（2015年＝100）は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月末を1.3％上回る122.5（暫定値）となり、前月に引き続きこれまでの最高を更新した。増加は9カ月連続。世界的な景気回復のほか、半導体不足に伴う自動車業界などの生産調整が反映されたもようだ。

国内受注の残高が1.9％増、国外が同1.1％増と、ともに拡大した。新型コロナウイルス感染症の流行を受けた規制が始まる直前の前年同月に比べ6.9％高い。

2月の受注残高を部門別でみると、中間財は前月比で2.4％、投資財は1.1％、消費財は1.3％それぞれ増加した。

受注残月（受注残高の対売上比を月に換算）は前月の6.9カ月から7.1カ月へと拡大し、統計を開始した2015年以降の最高を2カ月連続で更新した。内訳は投資財が10.0カ月（前月9.7カ月）、中間財が3.7カ月（3.5カ月）、消費財が3.0カ月（2.8カ月）となっている。