ドイツ連邦統計局が2日発表した9月の輸出高（暫定値）は営業日数・季節調整ベースで1,345億ユーロとなり、前月を0.5％下回った。減少は2カ月ぶり。
輸出を仕向け先地域別でみると、ユーロ圏が1.6％減、欧州連合（EU）のユーロ非加盟国が1.9％減となり、前月に引き続き縮小した。EU域外は1.0％増えた。最大の輸出先である米国は5.6％増の145億ユーロに拡大。中国は2.0％減って89億ユーロとなった。
輸入高（暫定値）は2.3％減の1,308億ユーロとなり、8カ月ぶりに縮小した。EU域外からが3.4％、EUのユーロ非加盟国からが2.5％、ユーロ圏からが0.6％の幅で落ち込んだ。最大の輸入先国である中国は5.4％増の167億ユーロで、米国は1.3％減の81億ユーロだった。ロシアは33.1％減の18億ユーロとなり、3カ月連続で縮小した。欧州向けの天然ガス供給を大幅に減らしたことが反映されているもようだ。
9月の貿易収支は37億ユーロの黒字となり、前月（12億ユーロ）の3.1倍に拡大した。前年同月に比べると68.4％少ない。
1～9月の輸出高（営業日数・季節調整ベース）は1兆1,632億ユーロで、前年同期を14.9％上回った。ユーロ圏向けが16.2％、EUのユーロ非加盟国向けが14.3％、EU域外向けが14.2％の幅で増加した。
1～9月の輸入高（同）は28.1％増の1兆1,148億ユーロに拡大した。EU域外が38.6％増と全体をけん引。ユーロ圏は19.8％増、EUのユーロ非加盟国は17.0％増だった。
非調整ベースの9月の輸出高は1,424億ユーロとなり、前年同月を20.3％上回った。輸入高は30.7％増の1,334億ユーロで、貿易収支の黒字幅は前年同月の162億ユーロから90億ユーロへと44.4％縮小した。