EU各国の銀行監督当局を統括する欧州銀行監督機構（EBA）は3日、今月4日から域内の銀行に対するストレステスト（健全性審査）を開始し、6月に結果を公表すると発表した。
\EBAによると、テストでは各国の経済成長が予想を大幅に下回り、マクロ経済が急激に悪化した場合を想定。さらに不動産価格の急落、金利の急上昇、ソブリン債リスクの増大など、各国に特有の経済シナリオを想定し、経営基盤の健全性を審査する。具体的なテストシナリオや審査の対象となる銀行など、詳細は18日に公表される。
\昨夏の初回テストでは審査対象となった銀行のほとんどにお墨付きが与えられたが、アイルランドではその後に主要行が相次いで深刻な資本不足に陥り、信用不安が広がった。EBAはこうした反省を踏まえ、審査基準を厳格化してストレステストの透明性を高める方針を示している。
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